症例:K.W. 25歳 男性

主訴:鼠径部腫瘤、睾丸圧迫感

現病歴:中学高校と水泳部に所属していたが、第二次性徴期(14歳頃)からバタ足をすると睾丸圧迫感による疼痛にて、度々休憩を余儀なくされた。以来平泳ぎのみ泳ぎ続けているという。しかし本日、kickの練習にて平泳ぎのkickが認められなかったためバタ足をしたところ睾丸圧迫感をおぼえ、周囲を触れてみたら右鼠径部腫瘤に気が付いた。圧迫感は常に右に限局していた。腫瘤は簡単に返納可能だったという。問診によると腫瘤は大腿動脈よりも内側であったという。水着の時以外にはこのような症状は一切感じたことはない。しかし、見栄を張るため常時小さめの水着を身につけていた。患者はかなり不安を感じている。

既往歴:小児喘息(13歳頃完治)

家族歴:特記すべきことなし

現症:身長173cmぐらい、体重78kgぐらい、体温36.7℃ぐらい、脈拍68/分ぐらい、もちろん整。血圧116/66mmHgぐらい、眼瞼結膜貧血なし(たぶん)、眼球結膜黄疸なし(たぶん)、

身体所見:鼠径部に腫瘤は触知せず。鼠径部リンパ節触知せず。

この症例に関して

Ⅰ、考えられる診断名を挙げよ。

Ⅱ、Ⅰの診断に対して考えられる治療法を挙げよ。

Ⅲ、Ⅱの治療法を行った際、考えられる副作用を挙げよ。

提出期限:8月3日

提出先:水泳部6年 渡辺建一郎